おは妖狐!こっくりです。

なんだかんだで今週も木曜日、ホビーフォーラム開催日がどんどん近づいてきますね〜。

ついでに私の誕生日も近づいてきております、また歳をとってしまうのか....そういえば年寄りになると時間を早く感じたりするって聞いたことあるなぁ。

まだ20代なので若者ではあるはずなのですが(笑)

車の趣味は明らかにオッサンですがね(;・v・)

それでは今回の紹介です!

トヨタ 94C-V #1

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今回紹介するのは94年のル・マンに参戦し、トヨタ最後のグループCカーとして戦った94C-Vを紹介します!

こちらはスパークよりリリースされたモデルで数少ない94C-Vの1種ですね、他にはイグニッションぐらいですね、Altaって名前でイクソも出してたような気がします。

大分前ですが、Altaが一番最初に出してて他のメーカーはリリースの気配すらさせていなかったので引っ張りだこになっていましたね、今はどうなんだろう?

たぶんクオリティはイグニッションが一番なのかな、そのぶん値段もスパークの2倍くらいしますが(笑)

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トヨタのターボカーは顔が似たり寄ったりなんですよね、調べてみたら94C-Vとは名ばかりにマシンの中身は91年JSPCに参戦していた91C-Vに改良を加えたものなんですね〜、ちなみに91・92・93・94とベースは全て同じらしいです(笑)

グループCは実質93年で終了し、ル・マンにはGTマシンが多く参戦するようになった為94C-Vは純粋なプロトタイプカーのLMP1クラスでの参戦となりました。

エンジンは後にTS020にも使われる800馬力級のR36V V8 ツインターボで94C-Vはレギュレーションに合わせる為、リストリクターで550馬力までパワーダウン、決勝では実質的なライバルであったダウアーポルシェ962に対しパワーで負けるがコーナー性能で勝るというキツネとタヌキのような特性のマシンとなりました。

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横から見て思ったのですが、このマシンはスポンサーステッカーが多いですね〜。

トヨタのCカーでは定番だったデンソーカラーも相まって時代を感じます、TS010等に比べると凹凸が少なくてスッキリした印象も受けますね。

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94C-Vの特徴的なリアです、これテールライトどうなってるんだろう?

真っ黒いパーツではありますが下向きにコの字をしているリアディフューザーが存在感ありますね、さらに後ろから眺めても分かる非常に大型のカナードも凄いです・・・スッキリしたデザインのボディに対して鋭い印象を与えてくれますね。

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94年ル・マンの車検証です、LMP1クラスは94C-Vの他にもクラージュC32やクレマーK8等が参戦、94C-Vは予選こそクラージュやLMP2のWR LMに及ばず4位スタートとなりました。

そう、LMP1やLMP2は一目見れば「うん、プロトタイプカーだねぇ」って分かる車両しか居なかったのですがGT系列の車両は「お前絶対プロトタイプカーだろ!」と突っ込みを入れられそうなダウアー962やIMSA等で活躍した300ZXが同じクラスに居たりとごちゃまぜ感満載のまさにカオスと化していました(笑)

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ドライバーはローランド・ラッツェンバーガー、マウロ・マルティニ、エディー・アーバイン、ジェフ・クロスノフの4名がステッカーでラインナップされて居ます。

しかし、同年のサンマリノGPでラッツェンバーガーが悲劇の事故死をしてしまい変わりにアーバインが起用されました。

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94年ル・マンは前年よりワークスで参戦していたプジョーとトヨタが去りプライベーターにも総合優勝を達成するチャンスが大きくなり「2大ワークスが去り、プライベーター同士で戦える来年こそチャンスだ」とサードを指揮する加藤氏はおっしゃったそうです。

93年ル・マンではチームサードはカテゴリこそ違うもののワークスに迫る総合5位を達成しており当時まで有力な優勝候補の一角として大きな注目を浴びていました、しかしそれに待ったをかけるかの如く、ダウアーレーシングがポルシェ962でロードカー登録、驚くことにナンバーを取得しレギュレーション上で有利なGTマシンとして投入して来ていたのです。

しかも、ダウアーレーシングの人員にはポルシェのワークスチームで活動していたスタッフやチームヨーストの面々も多く参加しており、実質ポルシェワークスと大差の無いチームとなっていたそうです。

開幕したル・マン決勝戦では様々なカテゴリで混成状態のトップグループが形成されていましたが後にダウアーポルシェ2台とサードの94C-V、それとチームトラストから参戦している日綜カラーの94C-Vが激しいバトルを繰り広げていました。

夜に入ると1号車の94C-Vはダウアーポルシェを引き離しにかかりますが僚機的な存在である4号車にミッショントラブルが発生、そのまま首位争いから脱落してしまいます。

一方、1号車は快調にラップを重ね残り1時間となりこのまま94C-Vが逃げ切るかと思いきやピットロード出口で1号車がまさかのストップ、1号車にも4号車と同じくミッション系のトラブルが襲い掛かりました、1号車から降りたクロスノフは手動でミッションを入れスロー走行でピットまで帰還、修理に時間を要してしまいダウアー35号、36号車に抜かれ1号車は3位となってしまいます。

サードの代表加藤氏は「今さら3位で帰れるか。こうなったら2位かリタイヤのどっちかだ」と決断し残り時間のプッシュを指示、ステアリングを握るアーバインは最終ラップに2位を走行する36号車のダウアーポルシェをオーバーテイクし2位でチェッカーを受けるのでした。

ギアに不調を抱えながらもファステストを連発していたアーバインの走りは・・・

「あれはローランドの魂が乗り移った走りだったのではないのか」

とも言われ、最後まで諦めなかった94C-Vは海外でも高い人気を誇っているそうです。

現在はサルトサーキット近くの博物館で余生を過ごしているのだそうな。


しかし・・・。


94年、98年・・・さらにはWECの2014年からと言うものポルシェとトヨタはフランスの地で激突する事が多いですね、18年現在ポルシェは参戦していませんがまたいつか戦う時が来るのでしょうか?